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怪奇現象(前編)

2017.09.16

「位置についてぇー、よーいドン!」

出たぁ~!鼻血~!

幼稚園、小学校の運動会、徒競走でスタートラインに立った姉は、ピストルのパーン!という音と共に鼻血ブー!

興奮症と申しましょうかなんと申しましょうか…いや、興奮症に間違いない。

ゴールラインに向かって走るはずが…上をむいて鼻を押さえて医務室に急ぐはめに…ってことがしょっちゅうだった。観戦している両親も慣れたもので、「あ、また鼻血か」ってなものである。

どーも姉は、精神と体の構造が、私なんかよりはるかに近しい関係にあり、まあ、はっきり言えば直通っぽい。

お正月やクリスマス、親戚がうちに集まる、「ほら、皆が来たわよー」と母の声がすると、二階の子供部屋から飛び出し、直後派手な階段落ち。

当時の家は昔の日本家屋で、階段に踊り場なんていう素敵な物はなかった。一直線、しかも急だった。私の目の前で見事に転げ落ちて行き、「万里ちゃんが落ちた~!」と口々に叫ぶいとこたちの声。階段下でいとこたちに囲まれ、無様な格好で転がっている姉の鼻からは血が~!

興奮すると足が空回りして踏み外すらしい。漫画で言ったら足が車輪になっている感じだ。

幸い姉は私と違って体が柔らかいので、それで怪我をするということはなかったと記憶している。

ゴルフが大好きだった父に連れられて、姉妹で打ちっぱなしをしたことがあるが、私は体に力が入ってしまう典型的な例、姉は、と言えば、「ひゃぁ~」とか「うわぁ~」とかクラブを振るたびに声出しはすごいが、体がぐにゃぐにゃでフォームがビシッと決まらず、

「お前、タコか?」と父に言われていた。

また話が脱線したが、転落して骨折とかひどい打撲ということはなかったから、鼻血は興奮によるものと思われる。

おそらく階段上で既に噴出済み。

お正月やクリスマス、皆で撮った写真の中で、例によって姉はポーズをとって、もっちろんど真ん中で写っている…にっこり笑顔の真ん中、鼻の穴片方にちり紙を詰めて。

身内の集まりだけでなく、行事で撮った写真は、よく見ると片方の鼻の穴が白いものが多いのだ。

両鼻だったら…おー、えらいこっちゃ、な~む~になってしまうから片鼻でよかった。

そして大人になるにつれて、鼻血や転落はさすがになくなってきた。めでたい。

が、しかし、今度は興奮するとトイレが近くなるという怪奇現象が…

次週、後編に続く